背景イラストレーターのariです
今回は『簡単な背景イラストの彩色の仕方』を解説しています。
この方法を学ぶことで、スケッチの水彩のような塗り方ができるようになります。
線画を乗せるとこのようなイメージになります。
この線画の描き方は、以前の記事・動画で紹介していますのでこちらをご覧ください。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
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背景の彩色の仕方
色の確認用の写真を配置する
参考の写真を複製します。
複製したいレイヤーを左にスライドし、複製ボタンを押します。
そのイラストを変形で小さくし、近くに配置しておきます。様々な方法があるかと思いますが、私はよくこの方法を使用しています。
線画用のレイヤーを作成する
彩色する上で注意する点は、レイヤーをしっかり分けておくことです。
線画の下に彩色用の新規レイヤーを作成します。
彩色の準備
今回は面ごとに塗り分けをする方法ではなくアナログ感のある水彩タッチの彩色をしていきますので、ブラシは『ペイント』→『ガッシュ』を使用して描いていきます。
指で長押しをすると選んだ色を描画色に置き換えることができる(スポイト機能)ので、この方法で参考の写真から色を吸い取っても良いです。
空を塗る
まずは奥側から描いていきます。質圧で塗りの濃さは変えることはできるので、自分好みの色に塗っていきましょう。はみ出して塗って大丈夫です。
空の上に雲を描いていきます。白でも色を乗せても良いです。色を重ねたり、指先ツールを使用して伸ばしても良いです。
雲の描き方を知りたい方はこちらをご覧ください。
→【空・雲の描き方】背景イラストで重要!空・雲の彩色をしてみよう!
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地面を塗る
空のレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、地面を描いていきます。面積の広い部分から描いていくと塗りやすいです。
奥の方は遠近感・空気感を出すために、空気の色を入れていきます。色は空の色をスポイトで取って入れて良いです。
建物などを塗る
新規レイヤーを作成し建物などを塗っていきます。
はみ出した場合も上から塗れば良いので、あまり気にせずに塗って良いです。失敗を恐れずに楽しんで描いてみてください。
影の部分は暗くする、光が当たっている部分は明るくすることを意識しながら彩色をしていきます。
地面との境目は光が入りにくいので、普段の影よりは濃くなるように色を乗せていきます。
線画なしの背景イラストを描きたい場合は、線画の部分に線を引きエッジを立たせてあげると、線画なしのイラストも描くことができます。
彩色の完成!
上記のような方法を繰り返すと完成です!
色を足したい時は
彩色が完成した後光を足したい場合は、新規レイヤーを一番上に作成し、レイヤーの効果を『オーバーレイ』や『ソフトライト』に設定します。
好きな色で色を乗せることで、元の彩色の色を変えずに光の色などを入れることができます。(今回は少し大袈裟に黄色の色を入れています。)
こちらは赤を上からのせた場合。色々なレイヤー効果を使用し試してみてください。
レイヤー効果についてはこちらの動画をご覧ください。
→【合成モード・前編】レイヤーの合成モードについて簡単に解説!前編【Procreate】
→【合成モード・後編】レイヤーの合成モードについて簡単に解説!【Procreate】
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詳細な解説動画
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は『簡単な背景イラストの彩色の仕方』でした。
Procreateの豊富なブラシを使うことで色々なタッチを出すことができるので、彩色するのが楽しくなります!
線あり背景の場合は建物の形がわかりやすいので少々雑になっても問題ないのもポイントです。
ぜひ色々なブラシを使って彩色してみてください。
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画と文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また次回の講座でお会いしましょう!