今回は『簡単に描ける屋根の描き方』と『屋根の種類』を紹介していきます。
この方法を知ることで、2点透視で家の屋根を描くことができるようになります。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
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簡単な屋根の描き方
2点透視用のガイド、家を描く
アイレベル、VP2を設定し家を描きます。
屋根の中心を出す
対角線を引く分割の方法を用いて中心を出します。詳しい分割の方法についてはこちらで解説をしています。
→【1点透視応用】並木道など均等に配置された背景の描き方【分割・増殖の方法】
屋根を描く
屋根の高さを決めて、そこから線を引くと屋根を描くことができます。
屋根の頂点やそれぞれの点から消失点まで線を引き、奥側の屋根も描きます。
屋根付きの家の完成!
不要な線を消したら完成です。
屋根のパースはどうなっている?
坂道と同じ原理なのですが、補助線上のVP3に各屋根の線は収束していきます。
下部分はこのように収束していっています。
この消失点の原理を知っていると、天井が平になっている屋根など変形した屋根を描くことができます。また坂道を描くときにも利用することができます。
先ほど描いた家は上から見たイラストですが、こちらは下から見上げているイラストになります。
屋根・材質の種類について
簡単な屋根の描き方について紹介をしましたが、現在は単純なブロックのような形になっています。
これをよりリアルにするために、屋根の種類について知っておくと良いです。
切妻屋根
よく絵で描かれるような代表的な屋根は『切妻屋根』と呼ばれます。右はもう少しリアルに描いたイラストです。
屋根の頂上にある水平な部位は『棟』と呼ばれ、屋根の妻側の端の部分のことを『破風』と呼びます。
それぞれがこのような部分があるんだな、ぐらいで覚えていただければ大丈夫です。
寄棟屋根
四方向に傾斜する屋根面を持つものを言います。
スレート屋根
粘板岩を素材にしたりセメントから作ったりと、日本で見ることの多い屋根です。石っぽい感じなので、描くときはそれをイメージしてザラついたブラシで描いてみると良いです。
入母屋屋根
東アジアの伝統的屋根形式のひとつで、『切妻屋根』と『寄棟屋根』を合わせたような屋根になっています。田舎で見かけるお屋敷のような家はこのような屋根の場合があります。
屋根の部分それぞれにも『隅棟』『降り棟』のように名前が付けられています。
詳細な解説動画
まとめ
屋根の種類を少しでも覚えられたらイラスト制作の幅が広がるかと思いますので、少しずつ挑戦していって様々なイラストを描いてみてください。
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
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