背景イラストレーターのariです
今回は『海・砂浜の描き方』を紹介します。
この方法を知ることで、光の反射をしっかり描き込んだ海や砂浜を描けるようになります。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
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砂浜・海の描き方
砂浜・海を描く工程
以下の流れで砂浜・海を描いていきます。
- 海のグラデーションを入れる
- 砂浜のグラデーションを入れる
- 奥を濃ゆくして深さを出す
- 水面のゆらめきを入れる
- 波打ち際の描画を入れる
海のグラデーションを入れる
海の範囲を決めて色を塗りつぶした後に、別のカラーを入れてグラデーションを作っていきます。
ブラシは『エアーブラシ』→『ソフトブレンド』を使用して、遠近感が出るように色を入れていきます。色は南国のような雰囲気の場合はエメラルドグリーンを入れるなど、資料を見ながら描いていきましょう。
砂浜のグラデーションを入れる
白に近い黄色を設定をし、砂浜の色を入れていきます。
境目の場所は筆圧を薄くし描いていくと、グラデーションのようになり海と砂浜の境目のように描くことができます。
海の奥を濃ゆくして深さを出す
海の奥を濃ゆくして、深さ・遠近感を出していきます。また、空との境目に明るい色を入れることで、より自然な感じになります。
さらに海の奥側の深さを表現するため加筆していきます。レイヤー効果は『ハードライト』を使用しています。
最終的にモーションブラーをかけるためブラシはギザギザしているものであればなんでも良いですが、今回は『ペイント』→『ギザギザブラシ』を使用して描いています。
奥側の色より少し濃いめの色で、綺麗になりすぎないようにガサガサと入れていきます。
手前部分は手前のカラーより少し濃い目の色で塗っていきます。
『調整』→『モーションブラー』を使用します。(今回は41%かけています)
その後指先ツールを使用して微調整していきます。
レイヤー効果は『ハードライト』などに変更しても良いです。透明度を少し落とし、調整していきます。
水面のゆらめきを入れる
ブラシは『エレメント』→『激しい雨』を使用して、水面のゆらめきを描いていきます。
レイヤー効果は『スクリーン』にし、水面のキラキラした表現を描いていきます。太陽の光が当たるところはより集中して描いていくと、変化が出て良いです。
描きすぎてしまったところは消しゴムツールを使用しながら微調整していきます。
その後、ブラシの『エレメント』→『オーシャン』を使用して水面のゆらめきを表現していきます。
こちらも前回の『【水面の描き方】反転を使って水面の表現を描く方法』でも出てきましたが、ブラシ一本で簡単に水面を表現することができます。
濃い色で描いてしまうと目立ちすぎてしまうので、スポイトで周りの色を取りながら描いていきます。
波打ち際の描画を入れる
ブラシの『エレメント』→『オーシャン』を使用して波打ち際の描画を入れていきます。
奥側はブラシサイズを小さめにして、間隔を広めに描いていくと良いです。
手前は『ペイント』→『ギザギザブラシ』を使用して、波打ち際の泡あわの表現を描いていきます。タッチは点々で描くようなイメージです。
一定になり過ぎないように消しゴムで消したり、微調整をしていきます。
最後は波打ち際の影を入れたら完成になります。色は砂浜より少し濃い色を使用して描いていきます。
後ろ側の波の影は、手前の波の影より少し薄めの色で入れていくと遠近感が出ます。透明度の調整をして、波の影は完成になります。
最後に波打ち際の砂浜が濡れた表現を足していきます。
ブラシは『エアーブラシ』→『ソフトブレンド』を使用して、波なみに描いていきます。
濡れた砂の部分に、白いキラキラとした光の反射を入れるとリアル感が出ます。
おまけ
海の境界線の部分に島などを入れると、より奥行きが出て良いイラストになるかと思います。
詳細な解説動画
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は『海・砂浜の描き方』を紹介でした。
最初のグラデーションが大事になるので、どのような海が描きたいのか、浅めなのか深い海なのか等を考えた上で配色をするとより良いイラストが描けるかと思います。
何度かチャレンジして、自分好みの海のイラストを描いてみてください。
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また次回の講座でお会いしましょう!