【水面の描き方】反転を使って水面の表現を描く方法

背景イラストレーターのariです

今回は『反転を使って水面の表現を描く方法』を紹介していきます。

この方法を知ることで、周りの景色が反射して映ったような水面を描くことができるようになります。

前回作成した背景イラストの1枚絵を使用して描いておりますので、この1枚絵の描き方が知りたい方はこちらをご覧ください。

【自然物】背景の仕上げ方・パーツの馴染ませ方

今回使用している機材とアプリはiPadProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。

どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。

iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

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水面の描き方

最初の準備

水辺の上の部分を用意します。このイラストを反転させて水辺を作成していきます。

『反転して水辺を描く方法』の簡単な流れ

  1. 水面の色を塗る
  2. 画像を反転
  3. 水の動きを描く

水面の色を塗る

グラデーションの色とテクスチャを入れて水面を表現しています。

色を入れる場合は、上側(地面と接する部分)を濃い色にすると奥行きが出ます。

テクスチャの入れ方は、後に出てくる『水の動きを描く』を参考に描いてみてください。

画像を反転する

反射して映り込む背景のレイヤーを『複製』します。

その後『変形』で『上下反転』をすると、イラストを反転させることができます。

イラストの位置を水面の場所に合わせます。

反転したイラストのレイヤーの透明度を下げます。(今回のイラストの場合は67%に下げています。)

これだけでも水面に映っているように見えます。波風がない状態だとこれだけでも良いです。

ただ、コピーして反転しただけだと不自然に見えたりもするので、この際パーツで分けて反転して、各オブジェクトで上下させるとよりリアルになります。

また、反転した時に少し上下を潰して変形させても良いです。

水の動きを描く

水面の波を描く前に、反転したレイヤーにエフェクトの『モーションブラー』を使用して、イラストをブレさせます。

その後に水の動きを描き、水面のゆらめきや光の反射を表現していきます。ブラシは『エレメント』→『激しい雨』『オーシャン』を使用しています。

『エレメント』→『激しい雨』だと、地面に雨が打ちつけられているような表現ができます。

このブラシで水面に色を入れ、レイヤー効果を『スクリーン』にして透明度を下げるだけで、簡単に水の動きを表現することができます。

多く色を入れすぎてしまったり、一定になって違和感があるところは消しゴムで消したりして微調整をしていきましょう。

『エレメント』→『オーシャン』だと、海の波のような表現を一発で描くことができます。ブラシの透明度を落として描いていきましょう。

レイヤー効果を変更・透明度を下げていきます。光らせたい場合は『追加』にしても良いですし、色を青色系にして『ハードライト』にしても良いです。

その他微調整

地面との接地部分を濃ゆくしたり、接地部分の光の反射を入れたりすると水際っぽくすることができます。

反射する水面が完成しました!

詳細な解説動画

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

まとめ

今回は『反転を使って水面の表現を描く方法』の紹介でした。

水面の反射は面白い構図を描く上でも重要になるのでお試しください!
上記イラストでは反転させただけですが、しっかりリアルに反射した水面を作る場合は各レイヤーごとに反転させて、上下のバランスをずらすことをおすすめします。
(上記イラストでは地面が移りすぎているので、そういった部分の微調整をするために必要になります)

また水面を見る角度でも色々な変化がありますので、ぜひ川や湖にいった際には写真を色々な角度で撮って参考にしてください。

また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。

1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。

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最後までご覧くださりありがとうございました。

それでは、また次回の講座でお会いしましょう!

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