晴れたイラストを雨模様にする方法・雨の描き方

背景イラストレーターのariです

今回は前回の応用で、『晴れたイラストを雨模様に変更させる方法』の紹介になります。

自分の好きな雨の雰囲気をイラストにしてください!

前回の『雨模様の描き方』はこちらからご覧いただけます。雨雲や雨の描き方の紹介をしています。

雨雲・雨イラストの簡単な描き方

今回使用している機材とアプリはiPadProcreateです。Adobe PhotoshopCLIP STUDIO PAINTなどでも同じようなツールはありますので、ぜひ使用してみてください。

どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。

iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

記事の信頼性

私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。

YouTubeチャンネルでは土曜日に毎週「背景イラストの描き方」「お絵かきアプリの紹介」など動画投稿行っています。背景イラストをもっと上手くなりたい!という方はぜひご覧ください。

背景イラストレーターAri『背景イラストの描き方』YouTubeチャンネル

それでは紹介していきます!

雨の風景のポイント

暗く青っぽいイメージにする…雲によって太陽の光をせき止めるため暗くなります。また寒色系の色を使うと良いです。

雨の返りを描く…雨が落ちて弾ける様子を描くとリアリティが増します。

湿気を感じる霧を追加する

ディテールを減らす

※注意
時間・雨の量・降る場所・見せたいポイントが変わるとガラッと変わるので注意しましょう。自分の理想の雨の雰囲気を見つけてみてください。

『空の見えるイラスト』雨の風景の描き方

今回はこちらの風景イラストを雨模様のイラストに変えていきたいと思います。こちらは以前の講座で作成したイラストになりますので、描き方の確認をしたい方はこちらからご確認ください。

【自然物】背景の仕上げ方・パーツの馴染ませ方

基本的にはカラーの変更によって雨の雰囲気を出していきます。

空・雨雲を描く

空・雨雲を描きます。描き方は前回の記事・動画を参考に描いてみてください。今回は土砂降りの場合の暗さにしています。

カラー変更・霧の表現を入れる

青系の色になるようにカラー変更をしていきます。新規レイヤーを上に乗せ、色を変えたい箇所に青色を乗せていきます。

その後、レイヤー効果を「ハードライト」に設定し透明度を下げます。

奥側に霧を描き入れます。

その後、カラー変更をもう一度かけています。上と同じように青系の色を乗せ、ハードライトに変更して透明度を落としています。

更にその上に霧のレイヤーを追加します。奥・中ぐらいとレイヤーを分けると奥行きが出てリアリティが増します。

再度カラー変更を行います。同じように青系のカラーでハードライトにし、透明度を下げておきます。この際に、モヤを意識しながら描いていくと良いです。

雨の降り方の濃ゆさを変更したい場合は、カラー変更をしたレイヤーの透明度を上下することで印象を変えることができます。

雨を描き入れる

雨を描き入れます。描き方は前回の記事・動画を参考に描いてみてください。

雨の返りを描き入れます。雨が木や地面、石などに当たって跳ね返っている様子を描くとリアリティが増します。

雨の風景イラストの完成!

『空の見えるイラスト』を雨の雰囲気に変えることができました。

空の暗さを落とし、青み・雨の量を減らし、光を入れることでこのような雰囲気に変更することもできます。

『森の中のイラスト』雨の風景の描き方

次に、このようなイラストを雨模様にする方法を紹介します。

最終的にこのようなイラストになります。

光が届かなくなるので木の影などがとても暗くなります。そして、木のディテールも暗さで消してあげると良いでしょう。奥側も霧や雨で見えなくしてあげます。

カラー変更をする

まずは、青系の色になるようにカラー変更していきます。

今回はレイヤー効果は「標準」で透明度を38%程度に落としています。

影を暗く入れディテールを消す

「乗算」で暗めの影を入れてディテールを消します。どんよりとした雰囲気になるように描いていきます。

霧を入れる

層になるように奥側・中層・全体に霧を入れていきます。霧のレイヤーは全部で3つ作成しました。

雨を入れる

雨の返りを入れ

雨を描き入れたら完成になります!

詳細な解説動画

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

まとめ

今回は『晴れたイラストを雨模様に変更させる方法』の紹介になりました。

最初から雨のイラストを描く場合は青基調で描くと良いかもしれません。また、街中であれば光が反射してキラキラしている描写を入れても良いでしょう。

資料を参考にしながら、様々な雨模様のイラストを描いてみてください!

また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。

1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。

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最後までご覧くださりありがとうございました。

それでは、また次回の記事・動画でお会いしましょう!

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