背景イラストレーターのariです
今回は簡単に描く『木の彩色の仕方』の紹介をしていきます。
木は自然物で登場回数の多い植物!この方法を学ぶことで、背景に使える木の彩色ができるようになります。
また、木を描くときにおすすめのProcreateのブラシを紹介します。
木が描けると背景イラストを描くのが楽しくなっていくのでオススメです! ぜひチャレンジしてみてください。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
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木の種類について
木の種類を簡単に紹介します。
木は大まかに分けて『針葉樹(スギ・ヒノキなど)』と『広葉樹(ケヤキ・サクラなど)』の2種類が存在します。
『針葉樹』はチクチクとした尖ったイメージの葉で、『広葉樹』は葉描く際一般的に描かれる広がった葉になります。こんな木があるんだな、というなんとなくのイメージを覚えておけば大丈夫です。
木を描く時におすすめのブラシ
Procreateのブラシを紹介します。他のアプリ・ソフトの場合は参考に似たようなブラシを探してみてください。
以下の3種類を使用してこのようなイラストを描くことができます。
「描画」→「エボルブ」
「アーティスティック」→「オーロラ」
「描画」→「ブラックバーン」
木の描き方
アタリを描く
木の大体の形を取ります。
ブラシは使いやすいもので大丈夫です。この時は「鉛筆」→「6B」を使用しています。
写真や周りにある木を見ながら描いていきましょう。普段から良い木を見つけたら写真を撮るなど、参考資料を増やしていきましょう。
構造を考えて描くと描きやすいので、幹もどのように生えているのか想像して描いてみると良いです。
奥側の葉っぱを彩色する
アタリを描いたレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、木の彩色をしていきます。
彩色する時は、奥側の葉っぱから塗っていくと良いです。
濃い目の緑色を選択し、この時にブラシは「描画」→「エボルブ」を使用します。
ザクザクしたタッチで木らしさを表現することができます。
ストロークで気をつける点は、ベタっと塗るのではなく隙間がたまに空くように、トントントンと置くように塗っていきます。
この時に葉っぱ全体のシルエットをイメージして描くと良いです。
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中間の葉っぱを彩色する
今描いたレイヤーの上に新規レイヤーを追加し、中間の葉っぱの彩色をします。
その新規レイヤーをタップし「マスクをクリップ」をタップすると、下のレイヤーに描いているところにだけを描画できるようになります。
描画しているところからはみ出さずに描きたい時は設定すると良いでしょう。
先程の色より少し明るめの緑色で透明度を少し下げて描いていきます。
ここも、先程同様ストロークはトントンと葉っぱの塊のあるところに置くように描いていきます。
この時に、太陽がどちらから当たっているか考えながら、当たっている方が明るく、当たっていない方が影になるように描いていきます。(今回は左上から当たっていると想定して描いています。)
明るい緑を入れ過ぎた場合は、奥の濃い緑の色をスポイトで取り、ブラシサイズを小さくし上から重ねて塗っていきます。
ハイライトを彩色する
今描いたレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、ハイライトを彩色していきます。
ブラシは「アーティスティック」→「オーロラ」を使用します。
この時に、「オーロラ」のブラシをタップすると設定が変更できる「ブラシスタジオ」が出てくるのですが、ここの「カラーオプション」→「スタンプカラーのジッター」で「色相をなし」に設定します。
ここに数値が入っていると、ストロークした時に様々な色で塗られてしまいます。
このブラシは葉っぱが複数枚乗ったようなザクザクとしたタッチで描くことができるブラシです。
このレイヤーはマスクをクリップしなくて良いです。
透明度は低め、ブラシサイズ小さめで、中間の緑より明るい緑で、光が当たっている箇所にトントンと乗せていきます。
広く塗り過ぎてしまうと明るくなり過ぎてしまうので、端の方だけを意識しながら描くと良いです。濃い色・中間の色なども入れて調整していきます。
空気の色を入れていく
一番最初の濃い緑のレイヤーを選択し、「アルファロック」をタップします。
この設定で透明の部分(色が塗られていない部分)は塗ることができなくなります。
隙間の空いた箇所に、青緑の色で透明度を低くし空気の色を塗っていきます。
一番上のハイライトのレイヤーにも同じく青緑の色で少し塗ります。
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木の幹を彩色する
一番下に新規レイヤーを追加し、木の幹を描いていきます。
ブラシは「描画」→「ブラックバーン」を使用します。
このブラシもザクザクとしたタッチが出せるブラシです。
アタリのレイヤーを表示し、アタリを参考に描いていきます。葉っぱの間の見えている細い幹も描いていきます。幹の色は茶色からグレーまで様々なので、参考資料を元に色を選んでみてください。
木の幹のハイライトを描く
緑色で光が当たる部分にハイライトを入れていきます。
樹皮を描いていく
幹のベースの色より明るい色で縦のラインで描いていきます。横のラインに繊維が入っている木の場合は横のラインも入れつつ彩色します。
仕上げに更に明るいハイライトを入れる
必要の場合は、光が一番当たる葉っぱの部分に更に明るいハイライトを細かく入れると情報量が増えて良いです。
あまりに入れるとケバケバしくなるので、周りの絵と合わせて調整すると良いです。
木の完成です!
全体の調整ができたら完成です!
情報量が全くない場所があっても問題ありません、全体のバランスが良く見えれば大丈夫です。
詳細な解説動画
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は簡単に描く『木の彩色の仕方』の紹介でした。
木は背景イラストを描く際にトップクラスに描く機会が多いオブジェクトになります。
形も色々なものがあり面白いのでぜひ描いてみてください!
描く際はシルエットが非常に重要になりますので、自分でかっこいい!と思った木は写真に収めて置き、資料として活用すると助けになるのでオススメです。
ぜひかっこいい木のイラストを研究してください。
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また次回の講座でお会いしましょう!