背景イラストレーターのariです
今回は『氷のエフェクト』の描き方を紹介します。
氷のエフェクトはゲームや背景イラストなど多くの場所で使用されるものになりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
この記事・動画では、できるだけ簡単に描く方法を紹介しています。
その他のエフェクトの描き方についてはこちらをご覧ください。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
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氷を観察する
氷の特徴を掴んでイラストに起こしていきましょう。
氷は上の写真のようなイメージが強いのではないのでしょうか?
透明感があり、青く反射しており、硬いイメージがあります。
氷はハイライト差が大きく、固形の硬さがあるということが分かりました。イメージカラーは青色で描いていきます。
氷のエフェクトの描き方
(0)背景を描く
氷は背景がある方がハイライトなどが目立つので、暗い背景を用意します。
(1)シルエットを描く
今回は氷塊を描いていくのですが、どのような形の氷塊を描くのか最初にシルエットを決めていきます。
ブラシはペイント→円ブラシを使用しています。
(2)グラデーションを入れる
どちらから光が当たっているのか意識しながらグラデーションを入れていきます。
最初のシルエットのレイヤーに『アルファロック』の設定をします。
ブラシはエアーブラシ→ソフトブラシの様なぼやけた表現のできるブラシを使用し、光っている部分に色を乗せていきます。
最初はなんとなくでも良いので色を入れてみてください。何度も描いているうちに自分なりの格好良い光の入れ方などが分かってくるかと思います。
(3)中の雰囲気を描く
氷の気泡になっているような部分を描いていきます。
完成イメージはこのような形になります。
まずは新規レイヤーを作成し、レイヤー効果は『ハードライト』に設定します。そして『マスクをクリップ』の設定をします。
ブラシはガサガサとしたテクスチャが乗るようなブラシを使用してください。Procreateだと、『テクスチャ→グランジ』や『オーガニック→スパイアーズ』がお勧めです。
今回は『スパイアーズ』を使用していきます。
ハイライトに合わせてテクスチャを入れていきます。このテクスチャを入れることで、水が凍っている様子を描くことができます。
その後、縁をお好みで描いていきます。縁を描くことで、エッジを立たせることができます。
ブラシはペイント→円ブラシを使用しています。
どの様な氷でも行うのではなく、この様な大きな氷塊を描くときに使用しています。
(4)ハイライトを入れて完成!!
ハイライトを入れたら完成になります。
新規レイヤーを作成し、レイヤー効果は『オーバーレイ』に設定します。
ブラシはハードブラシなど、どのようなブラシでも良いです。光が強く当たっているような場所に入れていきます。
奥にも薄らと入れると立体感が出ます。
更に新規レイヤーを追加し、レイヤー効果は『追加』にしてハイライトを入れていきます。
入れ方は、平ブラシなどを使用して強く光が当たる場所に白を入れていきます。
大胆に入れても大丈夫です。
白を入れすぎてしまったら消しゴムで調整をします。
ハイライトまで入れられたら完成になります!
(おまけ)背景に効果を入れる
背景に氷の細かい粒を入れると更に冷たさや、みずみずしさが表現できるのでお勧めです。
氷のエフェクトの応用
こちらの氷の剣のエフェクトも同じ方法で描いています。描き方を知っているだけで、様々なイラストに活用することができます。
詳細な解説動画
動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は『氷のエフェクト』の描き方を紹介しました。
氷エフェクトはキャラクターイラストでもよく使用されますので、ぜひ描き方をマスターして色々なイラストを描いてみてください!
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画と文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また次回の講座でお会いしましょう!