【砂漠イラストの描き方入門】基本からグラデーション・砂の模様まで徹底解説+動画付き

背景イラストレーターのariです

今回は「砂漠の描き方」を紹介していきます。砂漠はなかなか描く機会が少ないかもしれませんが、一度描いてみると結構面白い表現ができるので、ぜひ挑戦して楽しんでみてください。

今回使用している機材とアプリはiPadProcreateです。Adobe PhotoshopCLIP STUDIO PAINTなどでも同じようなツールはありますので、ぜひ使用してみてください。

どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。

iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

記事の信頼性

私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。

YouTubeチャンネルでは土曜日に毎週「背景イラストの描き方」「お絵かきアプリの紹介」など動画投稿行っています。背景イラストをもっと上手くなりたい!という方はぜひご覧ください。

背景イラストレーターAri『背景イラストの描き方』YouTubeチャンネル

それでは紹介していきます!

砂漠の描き方のポイント

砂漠描画のポイント1:砂の隆起と影

それでは、砂漠の描き方を進めていきますが、作画のポイントとしていくつか持っていきました。まず1つ目のポイントとして、「砂の隆起で影ができる」ことを押さえておきましょう。

砂漠といえば、だだっ広いまっすぐの砂地がイメージされますが、実際には風などで砂が集まったり崩れたりして、隆起や穴ができることがあります。その隆起の部分から影が生まれるので、砂をフラットじゃなく、少し隆起しているような感じで描いてあげると、地面の凸凹を表現できます。

砂漠描画のポイント2:風でできる砂の模様

2つ目のポイントは、「風で砂に模様ができること」です。風によって砂に均等に綺麗な模様ができることがあります。砂漠の写真を見てみると、波のような模様が入っている部分があるかと思います。

フラットな砂でも全然大丈夫ですが、もし何か特徴を付けたい場合は、風でできた砂の動きや影を描いてあげると、ちょっと特殊な絵になります。ぜひ、その模様も描いてみてください。

作画の手順の紹介

次に作画手順を紹介したいと思います。これは私が描く方法なので、一つの例として参考にしていただければと思います。

ステップ1: ラフデザインを描く

まずは、ラフデザインを描くことから始めます。何もないところからいきなり色を乗せても、頭の整理がつかないですよね。完全に自分の頭の中で完成しているイラストがある人は、最初から描いてもいいかもしれません。

ラフデザインでは、どの辺が影になっているか、どの辺が隆起しているのか、起伏があるのか、そして影の位置などを考慮して描きます。砂漠の写真をたくさん見ることをお勧めします。砂漠の形は様々ですが、隆起しているところや穴が空いているところなど、砂漠の特徴を参考にしてラフデザインを描いてみてください。

ステップ2: ベタ塗りをする

ラフデザインができたら、次にベタ塗りをしていきましょう。地面のベタ塗りをまず行い、影の位置も描いたら、影の部分に影の色でベタ塗りをしてあげます。空の部分もベタ塗りをしましょう。ここまでで、砂漠のデザインはほぼ完成です。

ステップ3: グラデーションを付ける

最後に、ベタ塗りをもう少しリアルに見せるために、グラデーションを付けてあげます。ベタ塗りの中にグラデーションを入れることで、完成となります。

これで砂漠の描き方の手順は終わりです。最初は難しそうに思えるかもしれませんが、ここまでやってみると意外と簡単に描けると思います。ぜひチャレンジしてみてください。

次にグラデーションの付け方について、細かく解説していきます。

グラデーションの描き方

グラデーションを描く場合、エアブラシのソフトブラシを使うことをお勧めします。まずはベタ塗りで基本の色を塗っておきましょう。

グラデーションをつける

ベタ塗りが終わった状態で、グラデーションをつけていきます。まず、砂に透明度のロックをかけてグラデーションを入れていくのですが、どのように入れていくのかが重要です。

光に当たる部分には、ちょっと明るめの色を足していってあげると、効果的にグラデーションがかかります。大きめのブラシで、光が当たる部分に明るい色を入れていってあげましょう。

塗り残しの部分や、明るい部分を入れなかった部分は、そのままでも良いですし、少し伸ばしてあげてもいいですし、さらにちょっとだけムラを入れても良いです。

光と影のグラデーションをつける

光が当たっているところに明るい色をふわっと入れてあげるだけで、簡単に光のグラデーションができます。このようにして光のグラデーションを終わらせましょう。

影の部分も同様に、影から離れている方向を少し明るい色でグラデーションをかけていってあげましょう。影は遠くに離れれば離れるほど、ちょっと薄くなっていくイメージにしてあげてください。

山の稜線部分にも光のラインを入れると、影と光との差が出てイラストが引き締まります。

ベタ塗りだった状態からグラデーションをかけることで、なんとなく砂漠の光の感じが出てくると思います。影が遠くなったところに少し薄めのグラデーションを入れるだけで、非常に簡単に描けます。

細かい砂の感じを入れる

さらに細かい砂の感じを入れたい場合は、テクスチャも入れないといけませんが、まずはこれで十分だと思います。ここから始めてみてください。

砂の模様を入れる

さらに砂漠感を出すために、先程のポイントで言った砂の模様を入れていくと、個性のある砂漠になります。こんな感じで砂の模様を並べてみましょう。

こういった模様を追加することで、さらに砂漠感が出たり、個性のある砂漠になったりもします。ぜひ、砂の模様を足していって、独自の砂漠を描いてみてください。

オリジナルの砂漠イラストを描こう

最後に、各々調べた資料と照らし合わせながら、オリジナルの砂漠のイラストを描いてみてください。さらに、サボテンなどを足すことで、より素敵な砂漠のイラストが描けるでしょう。

詳細な解説動画

動画では作画をしながら詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。

砂漠の描き方まとめ

今回は、「砂漠の描き方」について解説しました。実際に試してみると、意外と簡単に砂漠が描けるのではないでしょうか。

もちろん、よりリアルで細かい描写を求めると、描き方はさらに難しく変わってきますが、まずはこの方法で取り組んでみることが大切だと思います。

砂漠を描いたことがない方でも、一度描いてみると楽しいですよ。ぜひ挑戦してみてください!

また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。

1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。

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最後までご覧くださりありがとうございました。

それでは、また次回の記事・動画でお会いしましょう!

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