今日は、Adobe Frescoの6月と7月のアップデートについて、3つの面白い新機能と新ブラシを紹介します。それでは、早速見ていきましょう。
記事の信頼性
私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。
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1. 「自動選択・塗りつぶし」が便利に
「塗りつぶし」の進化
「自動選択・塗りつぶし」機能は、以前から存在していましたが、このアップデートにより一層進化しました。「隣接ピクセルのみのチェック」機能の追加により、特定の範囲だけを選択して塗りつぶすか、全てを塗りつぶすかの選択ができるようになりました。
チェックありだと、線画で繋がっている範囲内のみ塗り潰されます。
チェックなしだと、キャンバス全体が塗りつぶされるようになります。
「自動選択」も便利に
以前の自動選択だと選択したオブジェクトの1個だけが選択されましたが、「隣接ピクセルのみのチェック」をありにすると同じ色のオブジェクト全てを選択してくれるようになりました。
マージンを調整すると選択の範囲の縮小拡大もできるため、グラデーションの色にも対応することができます。色変更をしたい時などに活用できるでしょう。
画像参照：ピンクを選択しましたが、マージンを上げていくことで黄・青色も選択することができます。
2. 「ブラシ設定の保存」
ブラシ設定のカスタマイズと保存
新たに追加された「ブラシ設定の保存」機能は、ブラシの設定を自分好みにカスタマイズした後、その設定を保存し、後からいつでも呼び出せるようにする機能です。これにより、同じ設定のブラシを何度も作る手間が省け、作業効率が向上します。
設定の方法
ブラシの選択をすると一番下に調整のアイコンが出てきます。
ブラシ設定を行ったらブラシ名の横の3点リーダーからブラシの保存が行えます。
設定途中であれば下側のアイコンを押すことで、ブラシの設定リセットも行えます。
3. 「連続する範囲内の塗り設定」
範囲指定による塗りつぶしの効率化
「連続する範囲内の塗り設定」は、特定の範囲内で塗りつぶしを行う新機能です。これにより、線で囲まれた中や外だけを塗りつぶすことが可能になり、塗りつぶし作業の効率が大幅に向上しました。
設定の方法
ブラシを選択すると、下から2番目に丸いアイコンが表示されます。そのアイコンを押して青色になったらON状態になります。
線画の中から塗り始めると、線画の中だけ塗りつぶすことができます。
線画の上から塗り始めると、線画の上のみ塗りつぶすことができます。
参照レイヤーに設定と組み合わせも便利
参照レイヤーに設定と組み合わせるともっと便利に使用することができます。線画を参照レイヤーに設定し、塗りレイヤーは新規レイヤーで別にして塗っていきます。
線と塗りのレイヤーを別にしながら、「連続する範囲内の塗り設定」の機能を使うことができました。
4. 「2023年の春・夏のブラシ」が登場
多種多様な新ブラシの追加
2023年の春と夏に、47種類もの新ブラシが追加されました。これらの新ブラシには、植物のタッチや北欧っぽいデザインなど、様々な特徴があります。これにより、作品にさらに多彩な表現を加えることが可能になりました。
設定の方法
ピクセルブラシを選択すると、下に「ブラシを追加」と言う項目が出てきます。
「ピクセルブラシを見つける」と言う画面からダウンロードしたいブラシを追加すると使用することができます。
注意点
ただし、新ブラシのダウンロードは、有料プランのユーザーのみが利用可能です。無料プランのユーザーも、これを機に有料プランへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。
詳細な解説動画
まとめ
今回の6・7月のアップデートで特に気になった新機能を紹介しました。「自動選択塗りつぶし」の進化、「ブラシ設定の保存」の新機能、「連続する範囲内の塗り設定」の追加、そして47種類の新ブラシの登場と、Adobe Frescoの魅力が一層増しました。ぜひ新しい使い方を試して、どんどん楽しんでいきましょう。
↓Adobe Fresco公式のアップデート情報はこちらから確認することができます。
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