以前、「箱を使って簡単な背景を描いてみよう」という動画を投稿しました。その際、キャラクターと地面の設置に関して上手くできないというコメントをいただいたので、今回は違和感なく「キャラクターを地面に設置する」方法について解説したいと思います。
↓以前の動画はこちらからご覧いただけます。
キャラクターの背景を描くために〇〇を使用してみよう!キャラクターイラストに背景を描く方法を紹介!【iPad│Procreate】
記事の信頼性
私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。
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キャラクターを地面に設置する考え方
キャラクターを地面に設置する方法ですが、「箱」を使うことで考えやすくなります。箱を使って考えることと、キャラクターを箱に入れる練習を重ねると、キャラクターと地面の設置がスムーズになるでしょう。
箱を使ったキャラクターの設置
キャラクターを箱に入れてみましょう。簡単な考え方として、正面から見たキャラクターなら、四角の箱にそのまま入れることができます。これが基本的な考え方です。
しかし、キャラクターが斜めになっている場合は、少し難しくなるかもしれません。そんな時は、頭の中で箱を上手に動かせるように練習しましょう。これができるようになると、色々な応用が利きます。
平面キャラクターの奥行きの考慮
平面のキャラクターは、実際には人間であるため、奥行きがあります。そのため、平面のキャラクターに四角を描く際にも奥行きが付くことになります。ここでは、1点透視法を用いて、キャラクターを箱に置き換えます。
箱に置き換えたキャラクターを地面に設置させるには、まず箱の底面を地面に合わせることがポイントです。箱の底面に線を引っ張ってあげると、地面が描けるようになります。また、フローリングのような表現を加えることで、よりリアルに描くことができます。
もっと難しい形のキャラクターの設置方法
次に、もっと難しい形のキャラクター、例えば着地しているようなポーズのキャラクターを考えてみましょう。この場合も、キャラクターを箱に置き換えて考えることが大切です。
箱の形に置き換える
着地しているようなポーズのキャラクターを、大まかに箱の形に置き換えてみましょう。そして、その箱の底面を地面に合わせることで、キャラクターが地面に接地するように描けます。
大事なポイントは、全体が入る箱を用意することです。今回の例では、キャラクターの肩や足の位置を参考にして、箱を想像してみましょう。その際、肩や足が接地面になるような線を引くことがポイントです。
地面と箱の接地面を合わせる
最後に、箱の底面と地面をくっつけてあげることで、地面が描けるようになります。ざっくりとでもいいので、まずはキャラクターがどのような形の箱に入りそうかを想像してみましょう。
上から見たキャラクターの箱への置き換え
さらに、上から見たようなポーズのキャラクターについても考えてみましょう。このような形のキャラクターは、どのような箱になるでしょうか?
上から見たポーズの箱の形
上から見たポーズのキャラクターは、こんな感じの箱になります。この箱を使用して地面を描いてあげることで、石畳を歩いているような人物を描くことができます。
ポイントとしては、肩や頭の見え方で、何となく箱の形を想像してみてください。最初は難しく考えずに、何となくの感覚で繰り返すことで、パース感が徐々に養われてきます。
肩の位置を基準に箱の形を考える
最初は、分からない部分が多くても大丈夫です。肩の位置を基準に、何となく四角が入りそうだと感じる箱を描いてみましょう。その後、足の部分も同様に考えて、箱の形を確認していきます。
その四角を基準にして、石畳のような地面を描いてあげましょう。難しく考えずに、何となくでいいので、キャラクターが入りそうな箱を想像してみてください。
練習を繰り返すことが大切
最初は難しいかもしれませんが、正面の四角から始めて、形を取りながら四角を描いて地面と設置させてみましょう。何度も繰り返すことで、徐々にパース感が身についていくことでしょう。どんな結果になっても、練習を繰り返すことが大切です。
キャラクターと背景を描く方法
上のイラストを参考に、前回の動画で紹介した方法でキャラクターと背景を描くことができます。地面とキャラクターの接地面が分かれば、そこから地面を広げて物を生やすことで、背景や小物をどんどん描けるようになります。
難しく考えなくても大丈夫です。何となくの感覚で繰り返し練習し、パース感を成長させていってみてください。肩や頭の位置で判断すると、いい感じの四角が描けるでしょう。
詳細な解説動画
まとめ
今回は「キャラクターと背景を違和感なく描く方法」を紹介しました。
ポイントは、キャラクターを箱として考え、地面との接地面を意識することです。最初は難しく感じるかもしれませんが、「何となく」で描くことから始めて徐々に練習を重ねることで、パース感が養われていきます。
また、キャラクターの肩や頭の見え方を参考にして、箱の形を想像してみることが重要です。これにより、適切なパースを描くことが容易になります。キャラクターを箱として捉えることで、地面との接地面が自然に描けるようになります。
最後に、練習を重ねることで、キャラクターと背景のバランスが取れるようになり、自分だけの素敵なイラストが描けるようになるでしょう。このテクニックを活用して、違和感のないキャラクターと背景の組み合わせを楽しみましょう。
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