背景イラストレーターのariです
今回は『2点透視』と『3点透視』について解説をしていきます。
前回の記事では『パース・遠近法とは』と『1点透視』について簡単に解説をしていますので、まだ見ていない方はこちらからご覧ください。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
『2点透視』の基本について
『2点透視』は斜めから見る図になります。収束する場所(消失点:VP)が2点あるため『2点透視』と呼ばれます。

『2点透視』の描き方
①EL(アイレベル)とVP(消失点)を2点描きます。

②角を描きます。

③VP1とVP2に繋げる線を描きます。

④幅を決めて垂直に線を引きます。

⑤決めた幅からVP1・VP2へと繋げる。

⑥不要な線を消したら完成!

上の角が尖って見える場合は、VPを遠くに設定することで解消します。

『2点透視』を使用して描けるイラスト
2点透視を使用することで、このようなイラストを描くことができます。

VPを表示するとこんな感じ。

2点透視が描けるようになれば、屋外から室内まであらゆる背景が描けるようになるかと思いますので、ぜひマスターしてみてください!
『Procreate』では描画ガイド、『CLIP STUDIO PAINT』ではパース定規というツールを使用して簡単にパースを引くことができるので、試してみてください。
描画ガイドなどの便利機能についてはこちらをご覧ください。
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『3点透視』の基本について
『3点透視』は収束する場所(消失点:VP)が3点となります。
見上げた場合には上に、見下げた場合は下にVPが追加されます。

『3点透視』の描き方
①EL(アイレベル)とVP(消失点)を2点と垂直に引いた線の終点にVP3を描きます。

②VP3に繋げる縦の線を引き、その線からVP1・VP2と繋げます。

③縦の線はVP3へ収束していきます。

④それぞれの縦の線からVP1・VP2と繋げます。

⑤不要な線を消したら完成!

真っ直ぐの線がほぼ無いため慣れていないと描きにくい透視図法になりますが、覚えると様々な表現に使用ができるので、ぜひ試してみてください!
『2点透視』を使用して描けるイラスト
3点透視を使用することで、このようなイラストを描くことができます。

上からビルを見下ろす情景など、高さを表現するイラストなどによく使用されているので、そのようなイラストが描きたい時にぜひチャレンジしてみてください。
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詳細な解説動画
動画では詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は遠近法の『2点透視』と『3点透視』についての解説になりました。
前回の1点透視とくらべて、少しだけ難易度があがっていますが基本的に1、2、3点透視を描くことができるようになればほぼ全ての背景イラストを描くことができるようになります!
アイレベルと消失点を意識して少しずつレベルアップを目指してください。
楽しく背景イラストを描いていただけると嬉しいです!
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画と文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。
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背景イラストレーターari – BOOTH販売ページ
最後までご覧くださりありがとうございました。
それでは、また次回の講座でお会いしましょう!