背景イラストレーターのariです
今回からYouTubeチャンネルにアップしている動画を元に背景イラストについて解説した記事をアップしていきます。
初回の今回はパース・遠近法について簡単に説明している内容となります。
今回使用している機材とアプリはiPadとProcreateです。考え方を応用することでAdobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどでも描くことができますので参考にしてみてください。
どのイラストアプリを使用すれば良いか悩んでいる方は、こちらをご参考ください。アプリのおすすめポイントについてまとめています。
→iPadのおすすめイラストアプリを特徴ごとに紹介!【Procreate │ CLIP STUDIO PAINT │ Adobe Fresco】
動画では詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
パース・遠近法とは
背景イラストを描く上で頭に入れておきたいのが、今回のテーマであるパース・遠近法になります。
遠近法自体は絵を描く方ならよく聞くのではないでしょうか。
遠近法とは簡単にいうと「絵に遠近感を持たせて描く方法」になります。
一言に遠近法と言ってもいろいろな種類が存在します。
遠近法の種類(一例)
●重ね合わせ
●空気遠近法
●線遠近法
他にも遠くに行けば小さくなり、近くは大きく見えるような、言われたら知ってる知ってる!となる法則も遠近法の1つです。
上記のような遠近法を総称してパースとよく言われます。
中でも線を引っ張る遠近法=線遠近法が一番パースのイメージに近いかもしれません。
各遠近法は上記動画でも解説しているので是非ご覧ください。
ここからはパースでよくイメージされる線遠近法についてもう少し詳しく説明していきます。
1点透視の解説
まず今回は基礎となる『1点透視』の解説になります。
1点透視は物体の辺が地平線へと消失していくのが作画のルールです。
そのため描画するには地平線のような線である、アイレベルと言われる線を設定する必要があります。
アイレベルを意識しよう
透視図を描くときはなにがなんでもアイレベル(Eye level)は意識しましょう!
その名のとおりEye(目)の高さにあるラインがアイレベルと言い、背景を描くときに非常に大事になってくる要素の1つです。
これはどの程度の高さから画面を見ているかの設定をしっかり考えて、高さを決めてあげると設定しやすいです。
消失点(VP)を決めよう
アイレベルを設定した次の段階は消失点(VP)と呼ばれる点を決めます。
消失点は上記で書いたとおり物体の辺が収束して消失する点なので『消失点』と考えると覚えやすい!
ここで設定した消失点にあらゆる物体の辺が収束していきます。
VPに伸びる辺を描こう
オブジェクトの奥にむかって伸びる辺をVPに収束させる。
上記写真のようにオブジェクト(今回は立方体)の角から奥に向かって伸びる辺を、それぞれVPに収束させることで1点透視のイラストを作画することができます。
ルールはこれだけなので非常に分かりやすい技法になっています。
ですが、これをしっかりと使うことでキッチリとした背景イラストを描くことができますのでチャレンジしてみてください。
四角形だけではなく色々な形を1点透視として描くと理解が深まるはずです!
家具を1点透視で描いたイラスト
上記写真では机と棚を1点透視で作画しています。
単純な四角よりも難しく見えるかと思いますが、基本的には四角形を組み合わせて作れるものなのでしっかりと意識すればかんたんに作画できます。
ぜひ作画している様子はYouTubeで確認してください。
詳細な解説動画
動画では詳しく解説をしています。しっかりチェックしたい方は、こちらからご覧ください。
まとめ
今回は遠近法・パースについての解説になりました。
どちらも背景イラストを描く上で重要なので、イラストを描く際の参考になればと思います。
背景イラストは技法的なものが多くあり大変な反面、覚えるとある程度描けるようになるのが嬉しい点です!
今後もまだまだ背景イラストの解説をしていきます。
また、普段の記事・動画では無料で背景イラストの描き方について紹介していますが、より『背景イラストが上手くなりたい方』向けに、詳細に技術を紹介している有料のコンテンツもあります。
1点透視などパースやイラストの描き方について、字幕付き動画と文章で読める解説付きPDFで学ぶことができます。
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また、文字だけでなく実際の作画風景が見たい方はYouTubeチャンネルもご覧ください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
それではまた次回!