イラストを描く際、どのようにすれば魅力的な絵になるのか、どのようにすれば物語性を持たせられるのか、悩んだことはありませんか?そんな皆さんにおすすめの参考書を2冊紹介します。
1冊目は「絵の勉強おたすけノート うまい人がコツコツ見つけたイラスト上達法」という本で、1枚絵を描くための方法やテクニックが詳しく解説されています。
2冊目は「あなたの絵に物語性を与える方法」という本で、イラストに物語性を持たせる小技やテクニックが紹介されています。
それでは、それぞれの本の詳細を見ていきましょう。
記事の信頼性
私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。
YouTubeチャンネルでは土曜日に毎週「背景イラストの描き方」や「お絵かきアプリの紹介」など動画投稿行っています。背景イラストをもっと上手くなりたい!という方はぜひご覧ください。
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1冊目:「絵の勉強 おたすけノート うまい人がコツコツ見つけたイラスト上達法」
1冊目のおすすめ参考書は、「絵の勉強おたすけノート うまい人がコツコツ見つけたイラスト上達法/池上 幸輝 (著)」という本です。タイトルからも分かるように、絵の勉強をするための本で、素晴らしい内容が詰まっています。
おすすめポイント1:絵を作る方法をわかりやすく解説
この本は、絵を作る方法を分かりやすく解説しているのが特徴です。絵を作る方法とは、一枚絵を描く上での考え方です。影の描き方、構図、色、遠近法など、1枚絵を描くための技術や考え方が詳しく解説されています。作者の池上幸輝さんの素晴らしいイラストを元に、非常に細かいところまで説明されています。
例えば、夕暮れを描くためにどういう感じで質感を描いたらいいのかなど、細々とした説明があります。サンプルのイラストを見ながら、ここのイラストはこうやって描いていくんですよ、という風に説明されています。
また本の中には、季節の花についてや時短の方法など、知っていたりすると得する情報も散りばめられています。作画コストについても書かれていて、イラストを描く上でどれぐらいかけるのかという考え方も載っています。その他、クリスタのブラシの設定や、影の落ち方の処理も詳しく書かれています。
おすすめポイント2:メイキングで流れが分かる
おすすめポイント2として、「メイキングで流れが分かる」という点が挙げられます。この本は、ラフの段階から始まり、イラストの順番や色や影を入れるタイミング、各場所ごとの塗り方など、丁寧に解説してあります。
素晴らしいイラストを元に、どういう風な順番で塗っていったのか、色や影をどのタイミングで入れるのか、影を入れるときはどういう風にするのかなど、詳しく説明されています。一つのイラストの流れを見ていくと、自分が描く時も参考にすることができます。
また、本の中には構図の話もあります。一番最初に、こういう構図で今回は描いていきますという説明があり、密度が高く完成度が高いイラストをどうやって描いていったのかを知りたい場合、この本は非常に役立つと思います。
まとめ
「絵の勉強おたすけノート うまい人がコツコツ見つけたイラスト上達法/池上 幸輝 (著)」という本は、1枚絵を描くための方法、テクニック、知識が1冊で学べる本となっています。イラストを描く方、絵の勉強をもっとしたいと思っている方には、是非読んでいただきたいです。
↓今回紹介した本はこちら
次に、2冊目のおすすめ参考書について紹介します。
2冊目:「あなたの絵に物語性を与える方法」
2冊目のおすすめ参考書は、「あなたの絵に物語性を与える方法/加藤 オズワルド (著)」という本です。この本も最強に良いと思います。さっきの池上さんの本も、加藤オズワルドさんの本も、Twitterで以前からイラストを見ていて、素晴らしいイラストだなと思っていました。その方たちが本を出したということで、すぐに手に入れたのですが、本当にこの本も中身が最高でした。
おすすめポイント1:絵の魅力を引き出す方法が学べる
おすすめポイント1は、「絵の魅力を引き出す方法が学べる」と言うことです。参考のイラストが用意されていて、その参考のイラストが○と×で用意されています。つまり、この×のイラストをどう改善したら○になるのか、何か足りない部分があるイラストが用意されていて、それをどう改善していったのかが分かります。
例えば美味しそうだったり、明るくするにはどうするのか、鮮やかにするにはどうするのか、ドラマチックなイラストを描きたい時はどうするのかなど、場面によって沢山用意されています。自分のイラストにすぐ生かせるポイントもわかりつつ、自分が描きたいイラストのテーマも見つかるのではないかと思います。
おすすめポイント2:1枚イラストの考え方を学べる
おすすめポイント2として、「1枚絵の考え方を学べる」という点が挙げられます。イラストをどうやって作っていけば、魅力的なイラストになるのか、物語性があるイラストになるのか、世界観を与えられるイラストになるのか、といったことが学べます。
物語性を持たせる小技についても、非常に分かりやすく解説が載っています。自分の1枚のイラストを分解しながら、どうやって考えてどうやって完成させたのかというのを教えてくれています。自分のイラストが見事に言語化されているというのが素晴らしい点です。
まとめ
「あなたの絵に物語性を与える方法/加藤 オズワルド (著)」という本は、イラストのストーリー性や世界観の構築の勉強に非常におすすめの1冊です。コンセプトアートや物語性・世界観のあるイラストを描きたいという場合は、ぜひ参考にしてください。
↓今回紹介した本はこちら
詳細な解説動画
まとめ
今回は、新しく2冊のお勧めの本を紹介しました。これらの2冊は、1枚絵のイラストの魅力を上げる方法や、絵の完成度を上げる方法に焦点を当てた本です。1枚絵としてのイラストを描く上での勉強になる本だと思いますので、そういったイラストを描いていきたい方や、もっと勉強したい方は、ぜひチェックしてみてください!
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