今回は、最近iPadでもイラストの仕事をしている筆者が「どのようにデータ管理を行っているのか」「どのようなデータ(拡張子)をよく使うのか」「どうやってデータを送るのか」を紹介していきます。最後までお読みいただき、iPadでデータ転送やデータ管理ができるようになってみてください。それでは早速紹介していきます。
記事の信頼性
私は、15年以上背景専門イラストレーターとしてゲーム、アニメ、映画等、様々なイラストを手掛けており、専門学校講師として指導も行っています。
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iPadでの仕事とデータ管理
仕事でよく使うデータの種類
最近はiPadでもかなり仕事ができるようになってきました。能力が上がり、良いアプリもたくさん登場しています。
iPadでイラストの仕事をする過程で、仕事で作成したデータをクライアントに渡すことがあります。その際によく使われるデータ形式を紹介していきます。
イラストレーターのよく使う拡張子
まず、イラストレーターがよく使う拡張子は、Photoshopデータである「.psd」です。イラストのデータ納品は、ほとんどこの形式で行われることが多いです。例えば、「PSDで提出しますね」とか「PSDで提出してください」といった会話がよくあります。
他にも、クリップスタジオ(.clip)やメディバンペイント(.mdp)など、異なるソフトで使われる拡張子も存在しますが、基本的には.psd形式に統一しておくと、ほとんどのアプリで使えると思います。
画像データの種類と使い方
画像データとして提出する場合もあります。その際によく使われる拡張子は、.jpgや.pngです。これらはレイヤーがない状態のデータで、1枚の画像として保存されます。また、圧縮もかかるため、ファイルサイズが軽くなります。
.jpgと.pngの違い
.jpgと.pngの一番の違いは、「透過」が可能かどうかです。例えば、透過したいデータを.pngで保存すると、背景色がない状態でデータが作成されます。これを利用することで、後ろの色を変えたり、Webサイトで使ったりすることができます。透明なデータを作りたい場合は、.pngで保存しておくことを覚えておいてください。
クライアントの仕事の内容によって使用する拡張子は変わってきますので、クライアントに確認しておくのが良いでしょう。
仕事でよく使うデータの管理方法「ファイルアプリ」
次に、iPadでデータ管理を行う際に使う「ファイルアプリ」をご紹介します。
iPadでデータ管理を行う場合、ファイルアプリがとても便利です。このアプリを使うと、さまざまな機能が利用できますので、ぜひ試してみてください。ファイルアプリには自動でデータが保存されるので、多くの方が知らないうちに使っているかと思います。
イラストアプリからのデータ書き出し方法
各イラストアプリからデータを書き出す方法を説明します。例えば、Procreateの場合は、共有ボタンをタップして「イメージを共有」を選ぶと、保存形式を選べます。Procreateのデータ、Photoshop(PSD)のデータ、PDFやJPEG、PNG、TIFFなどの画像形式から選べます。
PSDを選んで書き出すと中央部分にメニューが出てくるので、その中から「ファイルに保存」を選ぶことができます。
他のイラストアプリ、例えばAdobe Frescoでも、共有ボタンから「公開と書き出し」や「クイック書き出し」を選んで書き出し形式を選べます。PNG、JPEG、PSDなどが選べますので、適切な形式を選んで「書き出し」をして、「ファイルに保存」を選ぶという手順になります。
ファイルアプリでのデータ保存と整理
ファイルアプリでデータを保存する場所を選ぶことができます。ファイルアプリの中には、iCloudやiPad内ドライブなどがあります。iPad内には、お絵かきアプリなどの名前のフォルダが表示され、それぞれのアプリで保存されているデータが入っています。デスクトップのパソコンと同じような感じです。
iPad内には、右上のアイコンから自分でフォルダを作成してイラストを保存することができます。例えば、「work」というフォルダを作成して、その中に「image」フォルダを作成しデータを保存します。このように、ファイルアプリでデータを管理してください。
拡張子の表示の仕方
iPadは最初の設定では拡張子が表示されていないかと思います。なので、確認できるように表示する設定を最初に行なった方が良いです。
表示する場合は、ファイルアプリの右上アイコン(四角が4つ並んでいるアイコン)を選択→表示オプション→全ての拡張子を表示にチェックを入れることで表示させることができます。
拡張子を表示させることができました。
データの提出方法
それでは、最後にデータの提出方法についてです。ここでは、私がよく使っている2つの方法をご紹介します。
1. Googleドライブを利用する
まず一つ目は、Googleドライブの共有機能を利用する方法です。
Googleドライブでは、共有フォルダを作成してリンクを作成し、相手にそのフォルダの中身を見せることができます。以下の手順で共有できます。
- Googleドライブで共有フォルダを作成
- フォルダに提出したいデータ(JPG、PSDなど)を入れる
- フォルダの3点リーダーをクリックし、「共有」や「アクセス管理」、「リンクをコピー」を選択
- コピーしたリンクを相手に送る
相手はリンクをクリックすることでフォルダの中身を見ることができ、データの提出が完了します。ただし、Googleドライブでは容量を消費するため、データの管理には注意が必要です。
「アクセス管理」の設定を行うことでファイルのアクセス管理設定が行えます。リンクをコピーで相手に送信する前に設定を行いましょう。
2. オンラインストレージを利用する
二つ目の方法は、オンラインストレージにデータをアップロードして送る方法です。例えば、ギガファイル便などのWebサービスが便利です。
1.データを圧縮(ZIP形式など)
2. オンラインストレージのアップロード機能を利用してデータをアップロード
3. アップロードが完了したら、リンクをコピーして相手に送る
相手はリンクをクリックしてデータをダウンロードできます。
ただし、オンラインストレージでは一定期間経過するとデータが削除されることがあるため、注意が必要です。
いずれの方法もリンクを送る形式ですので、メールなどで「こちらのリンクからダウンロードしてください」という形で送ると便利です。ぜひ活用してみてください。
詳細な解説動画
まとめ
いかがだったでしょうか。最近はiPadだけでどんどん仕事が進められるようになってきました。仕事を受けた際にどうすれば良いのか、どのようなデータが適切なのか分からない方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
覚えておくべきファイル形式
特に覚えておいた方が良いファイル形式は、「.psd」「.jpg」「.png」です。これらを覚えておくと、データのやり取りがスムーズになります。
データ管理のポイント
データ管理には、iPadの「ファイルアプリ」を使い、拡張子を表示させて使いやすくしましょう。データが管理ファイルで作成できた場合、そのファイルに入っているデータをGoogleドライブかオンラインストレージを使って相手に送り、仕事が完了する形になります。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
この記事が何かの参考になれば幸いです。今後もiPadを活用した仕事の効率化を目指しましょう!
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